かけつぎについて
かけつぎ(かけはぎ)とは…
かけつぎ(かけはぎ)は、虫くい・コゲ等の洋服にできた穴を元に戻したように修復する昔からある技術です。
かけつぎは全ての工程を手作業で行います。仕上げにアイロンは使いますが機械は一切使いません。
使うのは“針と糸”だけ。ですから、その職人の技量がそのままかけつぎの仕上りの差としてそのお品に現れます。
当店では『完全織り込み式』、『差し込み式』等の数種類の技法を、キズや生地に合わせて使い分けて修復を致します。
ニット・和服もお取り扱い致します。
この道30年以上の熟練の職人がいる当店にぜひお任せ下さい。
かけつぎの種類
差し込み式
修理前
差込み中
差込み完了
仕上がり
織り込み式
修理前
織り込み中
織り込み完了
仕上り
当店のかけつぎの特徴
かけつぎの仕上りは、お店によって、そのやり方、仕上り具合が異なります。
よく見かけるかけつぎは、差し込みの後に糸留で済ませているものも多く、最初はキレイでも時間の経過とともにかけつぎがはずれて浮き上がってくる場合があります。
それに対し当店のかけつぎは、一枚一枚特殊な技法を用いて、織り込み後に当店独自の裏処理を施しております。
この独自の裏処理と高い差し込み技術とによりキレイに仕上げることができ、また繰り返しクリーニングに出してもはずれにくくなります。
30年以上かけつぎを続けている現在でも、『どうしたら現在のレベルよりさらにキレイに仕上げることができるか』を日々常に研究を続けております。これは将来引退する日までずっと続きます。
このような他店にはない工夫・工程の積み重ねが、お客様が「魔法みたい。」と言って下さる所以かもしれません。
お気に入りのお洋服をかけつぎ後も永く着用してほしい。 それが私たちの願いです。